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母斑細胞が増殖した腫瘍

看護師

より高性能なレーザー機器

ときにチャームポイントとなり、ときに邪魔になる良性腫瘍がほくろです。出っ張りが大きくて、日常動作を行うたびに引っかかって出血を起こす場合や、悪性腫瘍の疑いがある場合などは保険診療で除去できます。それ以外の目的で除去する場合は、自己負担となるのが一般的です。ほくろはメラニン細胞を含む母斑細胞が増えたもので、増える位置によって3種類に分けることが可能です。できたばかりの頃は、表皮と真皮の接合部に位置する境界母斑で、それが複合母斑に変化し、最終的に真皮内母斑となります。出っ張りが大きくなったものは、真皮内母斑かもしれません。言葉の通り、真皮内に母斑細胞が位置するほくろです。ほくろは時間が経過すると母斑細胞が皮膚の奥に向かって増えていき、皮膚の上に向かって盛り上がりも強くなっていきます。それに加えて、でき始めの境界母斑はシミのように見えることもあり、大きくなった真皮内母斑は老人性いぼに見えることもあります。老人性いぼは40代以降に増加しやすい良性腫瘍で、黒や茶色のものも珍しくありません。しかし、大抵老人性いぼは手触りがザラザラしており、ほくろはツルリとしています。医学的に見ると全く別物の良性腫瘍ですが、除去の方法は同じです。邪魔なほくろを除去するには、レーザー機器による施術が主流です。水分含有率の高い病変部に狙いを定めて熱エネルギーを照射できる炭酸ガスレーザーが効果的で、多くのクリニックで用いられています。ただ、近頃これに代わるレーザー機器としてエルビウムヤグレーザーが出ており、採用するクリニックが増加傾向にあります。これは炭酸ガスレーザーよりも10倍ほども水分へ吸収されやすい波長を出せるので、より周辺皮膚を火傷させずに病変部を除去することが可能です。さらに、照射した箇所に凝固層が形成されないために早く傷が治り、瘢痕が残りにくいです。炭酸ガスレーザーよりも優しい削り方ができることから、基本的に局所麻酔は使いません。反対に炭酸ガスレーザーは、比較的大きいものや深いものでも除去できるのが良い点です。除去後窪んだ皮膚は日々再生し、その途中は赤みを帯びているものの、数ヶ月経てば周辺皮膚に馴染んでいきます。色素沈着が起きる人は、ゼロではありません。ですので、できるだけ傷を乾かさない湿潤療法で治すのが効果的です。しかし、非常に大きなほくろは、手術で除去するのが一般的です。悪性の疑いがあればこの術法で取り除き、病理検査に出しガンの確率を明らかにします。